第1回 生誕 ルンビニー

今から約2500年前、お釈迦様(釈尊)は、インドと国境を接するネパール西南部ルンビニーで誕生しました。誕生年については諸説ありますが、紀元前463年と推定され、80歳のご生涯をお過ごしになりました。

また、ルンビニーの地は釈尊八大聖地の一つにも数えられています。


「お釈迦様の誕生」

インドの騒々しい雰囲気とは打って変わり、国境を越えてネパールに入った瞬間から穏やかな空気を感じました。

 

お釈迦様は、母・摩耶夫人がお産の為に実家へと里帰りする途中、このルンビニーの花園で休んでいる時、夫人の脇の下より姿を現し、誕生しました。

 

この世に出てすぐに7歩歩き「天上天下唯我独尊」と宣言されたと伝えられます。生後一週間で生母である摩耶夫人は亡くなり、その妹・摩訶波闍提に育てられました。

 

生まれたばかりの釈尊の相を占ったアシタ仙人は、その比類ない宗教家としての将来を予言し、自らの余命が少ない為、その教えを聞くことが出来ないことを悲しんだといいます。

 

 

 

 

○釈尊生誕が記されている石碑

釈尊の足跡とも。

 

○摩耶夫人を祀る祠堂(マヤ堂)の内部。異教徒により摩耶夫人の像も破壊されたようです。

○マヤ堂の内部

そのままの姿で保存されている。

○アショーカ王の石柱。アショーカ王が釈尊の生まれた地を巡礼したことが刻まれている。

○釈尊が産湯に使われた池や大きな菩提樹がある